福岡県 福岡市動植物園 観覧車
福岡県福岡市中央区にある「福岡市動植物園」に行ってきました。
平成25年に開園60周年を迎え、同年9月には「アジア熱帯の渓谷エリア」もオープンして人気再燃中の動物園です。現在もリニューアル工事が続いていて期待がますます高まります。
また、絶滅が危惧されるツシマヤマネコの保護に力を入れている動物園でも有名で、各地の動物園のツシマヤマネコはこの動物園で生まれたものが多い。
正門をくぐると、フンボルトペンギンがお出迎えしてくれます。その反対側のベンチには、
「60年間、たくさんの思い出ありがとう」の文字が見えます。
それは平成26年5月に運休停止した名物の「豆汽車」への感謝の言葉のようです。そこには歴代の「豆汽車」(ゾウ型、新幹線型、SL型)の写真も並んでいました。
開業からの名物「豆汽車」を撤去してでも動物園のリニューアルを成功させようとの想いがあるように感じました。
さて、お目当ての観覧車ですが、辿り着くためには少々、キツい坂道を上り下りしなければなりません。汗をかきます。息が荒くなります。元気な子供たちに追い抜かれます。(笑)
ゾウガメやヤギのいる「こども動物園」の向こうに観覧車やメリーゴーランドなどの遊戯施設のある「動物科学館」があります。
観覧車はゴンドラ数12基。色は4色あって青、黄、赤、緑が各2基づつ。ゴンドラにはゾウ、ライオン、サル(オラウータンかな?)、トラの動物が描かれてます。
料金は200円。券売機でのりもの券を購入。
高さは15メートルですが、小高い丘の上にあるので福岡市内が遠くまで見渡せます。
乗車後、スタッフの方に、この観覧車は旧天神岩田屋(現福岡PARCO)から移設された(ゴンドラのみ)と教えて頂きました。
天神岩田屋と言えば福岡のかつてのシンボル的な百貨店。昭和31年公開の映画「空の大怪獣ラドン」でも登場したほどで、確か屋上の観覧車も映っていたように記憶しています。
昭和57年から「福岡市動植物園」で第2の人生を送ることとなります。
一周所要時間は約3分。今では珍しいワイヤー駆動式の観覧車です。
休園日は月曜日。
観覧車のそばに「豆汽車」の車体展示コーナーがありました。スタッフの方もやはり寂しいと仰っていました。
かつて天神岩田屋でたくさんの思い出を作って来た観覧車と「福岡市動植物園」で60年走り続けた「豆汽車」。二つの歴史が一緒に肩を並べて、昔の自慢話でもしているようでした。
福岡の人たちの思い出を大切にする気持ちに触れた気がしました。
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